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2024年ジャパンカップ外国馬の参戦
今年は3頭、オーギュストロダン・ゴリアット・ファンタスティックムーンの3頭が参戦することになりました。海外メディア、陣営もアピール合戦も白熱しておりレース前から盛り上がっています。
日本のゴジラをイメージしたPVなのでしょうか。こんな投稿もありました。
名門クールムーアスタッドからもこんなPVが公開され、力の入りようが窺えます。
オーギュストロダン(Auguste Rodin)
✓名門クールムーア生産
✓世界最高峰のA.オブライエン厩舎
✓名手R.ムーア騎手
この強力ラインに、ディープインパクトのラストクロップ、今回で引退が決まっており日本で本馬の走りが見られるのは嬉しい限り。
過去レースを見ていくと、好走と凡走の差の激しい馬でドバイシーマクラシックのように後方のまま追っても反応しないこともあります。この馬が好走する時は良馬場で時計の出る馬場、スタミナを要求されないレースで良さが出そうで欧州では2400mのレースでは長いかもしれません。その点東京芝は本馬向きに思います。
特にそう感じたのは、昨年のBCターフ(GⅠ)この年はメンバーレベルは懐疑的ではありましたが、時計の出る芝で前半60.47秒、後半も緩むところはほぼなく残り1000mはロンスパ戦。3-4角地点でまだ中団にいて4角いつの間にインに潜り込んだ??と思うほどムーア騎手のエスコートが上手すぎたのですが、それにしても2400m走って後半緩みのないペースを【12.5-11.9-11.8-11.8-11.2】でまとめて最後も失速することなく。
※2023年BCターフ オーギュストロダンの個別ラップ
今年のメンバーであれば飛ばす馬もいないですし、ミドルかもしかするとスローにもなりそうで本馬の基礎スピードでも十分位置とっていけそうではあります。
パフォーマンスにバラつきがあるので、当日東京コースでどうか…ではありますが血統背景からも期待の持てそうな1頭ではありますね。
ゴリアット(Goliath)
SNSでも既に話題になっている本馬。名前からして強そうですね。
オーギュストロダンとの比較では今年7月に行われたキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで快勝していますし…と思うものの、どちらかというと重ための馬場でタフな消耗戦向きの馬ではないかと見ています。良馬場、軽い芝での実績がないので走ってみないと何ともではありますが、血統背景からも父Adlerflugは日本では見慣れない種牡馬ですがドイツリーディングの名種牡馬。母方を見ても、日本の芝で走るには重厚な顔ぶれが並ぶので適性面は懐疑的なところがあります。
キングジョージは1頭直線抜け出し強い内容ではありましたが、このレースは前半60.37秒とペースが速く、後半失速していったレース。アスコット競馬場のコース形態上、スタートから一気に20m下って、その後コーナーまで10mの上り、直線迎えてまだ10m上るというスタミナコースになるので本馬向きのレースだったようにも思います。
2着馬は今年の凱旋門賞馬ブルーストッキング、3着馬レベルスロマンスもドバイシーマクラシック・BCターフ勝ち馬でメンバーレベルも高かったですが、タフなレースだったというのが大きかったようにも思います。日本の芝で基礎スピード求められるとなると、オーギュストロダンよりも課題はあるかなと。
あとは話題になっている「鶏跛」
恐らくパドックでもこの歩様を見かけるかと思いますが常歩時にしか出ない癖のようなもので、走る分には問題なく競走能力に影響及ぼすものではないとされています。日本でもこういう歩様の馬はいますが見慣れないので、パドックで見た時には警戒してしまうかもしれませんね。パドック解説で解説者さんが説明するとは思いますが、この歩様が出ても気にしなくて良いです。
ファンタスティックムーン(Fantastic Moon)
独ダービー馬でGⅠ2勝、2着2回の実績馬。ドイツ馬…というだけで、タフ馬場向きかとも思うのですが本馬は大トビで良馬場向き。速い上がりの脚も使えるので直線の長い東京コースは合いそうではあるも、前半追走に苦戦しそうで本馬向きの流れになるかは疑問。当日馬場が渋って時計がかかれば…ですが、今年のメンバーですとハイペースにはならないにしても、東京芝での決め手比べとなると分が悪そうで。
本馬も女性調教師がワンオペで来日するとのことで話題を集めていますね。開業9年目でまだ規模も小さい厩舎のようで、残った馬をお世話するスタッフがいなくなるので…と単独来日。「手のかからない馬で問題ない」そうで調教師としての敏腕ぶりが窺えます。
今年の外国馬はひと味違う?!
国際指定競走のジャパンカップ、日本初の国際GⅠでもあります。2023年度は年間レースレーティング126.75とされ、2023年ロンジンワールドベストレースに選出され日本のジャパンカップが世界1位の座に輝きました。これは日本競馬史上初の快挙でジャパンカップの価値がより一層高まることに。このレーティングを叩きだしてくれたイクイノックスは、日本競馬史上に誇る名馬ですね。
今年は先に紹介した3頭が参戦しますが、今年の外国馬は強敵…の声も。その理由のひとつが “レーティング”
レーティングとは…
競走馬の能力を示す客観的な指標となるもの。着差や斤量負担などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。(引用:JRAホームページ)
今年の外国馬のレーティングを見てみると、
ゴリアット→125
オーギュストロダン→122
ファンタスティックムーン→120
では過去の外国馬のレーティングを見てみましょう。
2023年
イレジン→120
2022年
オネスト→122
テュネス→121
シムカミル→117
グランドグローリー→116
2021年
ブルーム→118
グランドグローリー→117
ジャパン→115
2020年
ウェイトゥパリス→116
と、見ての通り近4年の外国馬と比較すると今年はレーティング高いです。日本馬の最高位でドウデュースの122(2024年度の最高値)レーティングだけで単純比較すると外国馬の方が上。例年の参戦馬よりもレベルの高い馬が集まったと言えるでしょう。
まとめ
さて外国からのお客様3頭を見ていきました。当日の馬場や、枠の並びにもよりますがこの中ですと一番オーギュストロダンが適性・乗り役含め期待できそうでしょうか。個人的には今年も日本馬かなと見ていますがまた追い切り見てから最終的に判断したいと思います。
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この記事を書いた人
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