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【競馬コラム】レース間隔について

競馬コラム

レース間隔は詰めた方が良い?あけた方が良い?

本記事は”レース間隔”についてまとめたものになります。予想する上で出走のローテーションを考慮するのも重要な要素。データも踏まえて深堀りしてみましょう。

レース間隔別成績

過去3年のレース間隔別成績になります。3-4週(中2-3週)あけた馬が一番複勝率が高くなっていますが連闘と半年以上の長期休養明け以外とそこまで大きな差はないです。

牡牝の差を見てみましょう。

こちらは牡馬の成績

こちらは牝馬の成績

過去3年のデータではデータ量不足にも思いますが、牝馬は特に3-4週あけた馬の成績が良く、それ以外は複勝率20%を切ってしまいます。そもそも論ですがGⅠクラスまで上がれる牝馬は別にして、全体で見ると牡馬の方が強いです。それは馬格であったり、筋肉量、メンタル、タフさ…等、牝馬より優れていることが多いから。特にダート戦になると3勝クラスまで上がると牝馬には厳しい条件になり、中央から地方に転入したりはよくある事。

大きなデータで見ると中2-3週で出走する馬の成績が良く、連闘・休養明けは少し成績を落とす結果になりました。

休み明けで狙える条件は…?

わたしは普段調教をメインファクターで予想しているので、”レース間隔” は興味深いテーマでもあります。一般的なレース間隔(1ヵ月以内のローテ)であれば水準の調教量や、厩舎のパターンも読みやすいのですがイレギュラーな休み明けの馬は基本的には評価落しています。休養の理由にもよりますし、直前の追い切り内容にもよりますが。

調教で鍛えて実戦に備えることも可能ですが、レース勘だったり、息の持ち、馬体重管理…等、レース使ってみないと調整しきれない部分はあると見ていますし、馬を育成するプロであっても使ってみないと分からないが実態だと思います。なので休み明けは軽視されがちなので、期待値を追うという意味では積極的に狙う価値もあると思うも個人的には避けてしまう条件ではある。

前置きが長くなりましたが、データ上どういう条件なら休み明けでも成績が良いか見ていきます。

狙える厩舎

嘉藤貴行厩舎(美浦)

10週以上の休み明け成績
【13-16-12-94】※過去3年
勝率9.6%連対率21.5%複勝率30.4%
単回収値308% 複回収値115%

人気薄の爆走だけでなく、人気馬でも万遍なく好走しているので休み明けも得意な厩舎といえます。嘉藤厩舎は美浦の中でもハードめで時計を出す厩舎なので、調教方法も影響しているかもしれません。

四位洋文厩舎(栗東)

10週以上の休み明け成績
【20-27-15-173】※過去3年
勝率8.5%連対率20.0%複勝率26.4%
単回収値127% 複回収値113%


こちらの厩舎はソフトめの調教ですが本数乗り込んで、馬の状態を見極めて大事に使っていくタイプ。良い状態で送り出しているからこそ成績も安定しているのかもしれません。母数200超えていてこの数字は優秀と思います。


斎藤誠厩舎(美浦)

10週以上の休み明け成績
【24-19-17-215】※過去3年
勝率8.7%連対率15.6%複勝率21.8%
単回収値201% 複回収値88%

こちらの厩舎も美浦の中ではハードめのトレーニングを課す厩舎です。肌感でも休み明けでも好走してくるイメージの厩舎です。斎藤厩舎はあまり休み明けでも疑問視しない厩舎の一つ。2022年には美浦でリーディングトップを獲った実績もありなので厩舎力も安心できますね。

高橋義忠厩舎(栗東)

10週以上の休み明け成績
【19-16-13-143】※過去3年
勝率9.9%連対率18.3%複勝率25.1%
単回収値138% 複回収値90%

調教師になる前はパイロットを目指されていたとのこと。調教コメントはいつも当たり障りない感じですが、スタッフの主体性を重んじている為かとも思います。調教メニューは馬に合わせての内容なので王道というのは見分けづらいが、坂路・CW共に一杯の負荷で水準以上の時計(坂路なら52秒台、CWなら6F81-82秒台あたり)が出ていれば好走傾向。

その他…リーディング上位の厩舎は休み明けでも、管理馬全体レベルが高いので成績安定。ただ人気するので回収値的には微妙。

クラス別

大きな隔たりはないも未勝利戦だけやや不振傾向。未勝利馬は馬の能力差も大きいので一概に悪いとも言えないですけどね。次いで3勝クラスも複勝率20%を下回っていますが、3勝クラスも勝ち切れないだけでOP予備軍のような馬が滞留するクラスなので、休み明けの馬では足りないケースは多々あります。

※集計に障害レースも含めましたが、障害未勝利戦を抜いても【740-670-705-10588】勝率5.8%連対率11.1%複勝率16.6%なので差はありません。

未勝利戦の中でも成績落とす条件は3歳夏の佳境に入ってくる時期。ラストチャンスに向けてどの馬も1勝勝ち獲るために挑んでくるので、成績落とすのかもしれません。こうしたデータ、一般的なイメージを逆手にとって人気落ちするなら妙味ありと狙っていくのも戦い方としてありだと思います。

まとめ

まだ掘り下げて考察していきたいテーマではありますが、今日の時点ではここまでにします。皆さんも休み明けの狙い条件、自分なりに仮説と検証繰り返して見つけていくとまた面白いかもしれません。また何かあれば本記事に加筆していきたいと思います。

勝馬当子
勝馬当子

最後までお読みくださり有難うございます!
最終見解はYouTubeまたはnoteで配信しますのでそちらも併せて宜しくお願いします。

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この記事を書いた人

勝馬当子
勝馬当子
競馬予想家歴4年目
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調教が予想のメインファクター。その馬の個性・特性を重視し状態の上がってきたところを狙うスタイル。お仕事の依頼はTwitter DMまでお願いします。

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