2024年10月2日(水)第26回 ジャパンダートクラシック(JpnⅠ)
ジャパンダートクラシック(JpnⅠ)概要
第26回 ジャパンダートクラシック競走(JpnⅠ)
大井競馬場 ダート2000m
出走資格:サラブレッド系 3歳牡馬・牝馬 選定馬
1着賞金:7,000万円
出走予定馬中間発表:9月23日(祝)
出走予定馬最終発表:9月26日(木)
出走投票:9月29日(日)
ジャパンダートクラシック 出走馬・枠順確定
盛岡の星 フジユージーン
無敗の8連勝で東北優駿を制したフジユージーン。連勝記録をかけて初めて中央馬相手に応戦した不来方賞ではいつもの先手をとる競馬が出来ず4着まで。伸びずバテずで中央馬とは差を感じる内容ではあったが、地方馬最先着と初対戦を思えば良く健闘した方でしょうか。地元の利もあった中でこの着差となると大井の舞台で更なるパフォーマンスUPを求めるのは酷か。それでも盛岡の期待を背負って頑張ってもらいたい。
南関勢一の期待馬 サントノーレ
中央馬を迎え撃つ筆頭格は本馬でしょうか。中央馬とも走った経験ありで、2歳時の全日本2歳優駿ではフォーエバーヤングの3着。雲取賞では怪我で戦線離脱となってしまったアマンテビアンコの0.3秒差3着。京浜盃ではアンモシエラ、ハビレ等を7馬身突き離しての快勝。ここでレース中の骨折が判明。半年で復帰し休養明けの戸塚記念はまだ叩きかと思いきや、ここでも6馬身差の快勝。まだまだ余力残す走りで流石の強さを見せた。
どんなコース、ペースでもこなしますし、先行力とスピードの持続性は武器。恐らく先団はJRA勢が形成すると思いますが、前半流れについていくだけの基礎スピードは必須なだけに地方馬で太刀打ちできそうな馬は限られてくる。
高知の星 シンメデージー
本馬も無傷の6連勝で西日本クラシックを制覇し、東京ダービーへ。打倒中央馬の壁は厚いも本馬もフジユージーンと同じ地方馬最先着。早々に先団形成されて追走一杯ではあったが、見せ場十分の4角でした。敗戦を喫した後、金沢重賞西日本3歳優駿では後続に大差をつける圧勝。同厩のプリフロオールインの出走は叶わなかったが、同期の分も高知を背負って頑張ってもらいたい。
地方競馬で走る牡馬にしては小柄な部類も、馬体バランスが良く常歩でもとても綺麗に歩く馬。もっと馬体が成長してくると良いですが。東京ダービーでの経験も今回活きるはず。
北の大地から ブラックバトラー
門別からはブラックバトラーが参戦。2歳時にはJBC2歳優駿で中央馬と走った経験あり。フォーエバーヤング、サンライズジパングに大きく離された3着でしたが、この時は大きく出遅れてのもの。門別1800mで中央馬が引っ張るペースの中、出遅れて後方一気で詰めてこられるのは相当脚力と体力がないと厳しい。能力の高さを見せた1戦でした。
その後南関遠征を繰り返しましたが、遠征競馬は苦手なのか結果は出ず。前走の不来方賞は最後直線伸び脚見せたが、展開不向き。今回も差し馬には厳しい競馬になるかとは思うも輸送クリアして力を出し切って欲しい。
ジャパンダートクラシック 追い切り評価
JRA勢
フォーエバーヤング
楽に走っていても時計は出ていて、併せ相手が動かなかったのもあるが早々に離して先着。後肢の入りも力強く動きは良かったと思う。もっとやれば動くと思うのでこの馬の時計としては地味に映るも、安定してCW81秒台をマークしていますし態勢整っているかと。
帰国後、日本の暑さにやられて熱発を2度発症したようで乗り出しが少し遅れたとのこと。追い切りがこの馬にしては控えめだったのも、次のBCクラシックを見据えてもあったかと思いますが体調も様子見ながらだったのかもしれません。みっちり追い切り出来なかったともとれる内容ですが、動きの質はやはり良かったですしそこまで評価落さず。
カシマエスパーダ
地をしっかり捉える力強いフットワークで、馬体も良く出来ているのが映像見ても分かるほどの仕上がり。前走1週後から坂路よく乗り込まれていますし、Wコース65.7秒も自己ベスト。前走一度使って型通りの叩き良化。
ラムジェット
天性の素質のある馬だと思わされる追い切り内容。サラブレッドとしてとても良いものを持っていて動きが他馬と少し違う。最終追い切りは単走だったので余計に気分良く走れていたと思うが、バネの利いた走りは目立つもの。
8月末からCWのみでの調整で、中間9Fでは自己ベスト、6Fでは自己ベスト2位と時計も出している。本数消化してL2Fも伸びているので間隔はあきましたがきっちり仕上げてきたかと推測します。まだフワフワした面や遊ぶところはあるので本番で真面目に走れるか指示に従えるか…ではありますが能力は高いと思います。
サトノエピック
前肢のアクションが大きく躍動感のある走り。時計は平凡ではありましたが程よい前進気勢も見られ良い動きでした。併用で乗り込まれており、9/12,19には連続してWコース65秒台をマーク。加速ラップを踏めていて失速もないですし、特に追い切りから嫌う点はないかなと。
ミッキーファイト
手前替えない面があったり、まだ幼い面残すも先導役のレモンポップにしっかり食らいつき、濃い内容の追い切りを消化している。JpnⅠ前の併せとしては申し分ない併せ相手。先導役が速いので本馬もテンから14.8秒、6Fでは79.7秒と美浦Wコースで考えれば速い時計で負荷をかけた。
サンライズジパング
坂路主体の追い切りでこの厩舎にしては時計が地味で。輸送帰りもあっての中3週、再輸送になるので負荷には気をつけたのかもしれない。最終追い切りは外に馬を置いて併走。馬也で軽めも脚どりはしっかりしていましたし、集中できていたかと思います。
ポッドロゴ
追って物足りなさはあるも、坂路52.1秒は自己べスト。(L1Fは伸びきれず12.9秒でしたが)攻め駆けしないタイプのわりに時計出したので状態は良さそうで。前走後すぐから乗り込まれ意欲的案追い切り内容ではある。
地方勢
シンメデージー
※追い切り映像なし
東京ダービー時よりも更に時計を詰めて送り出された。気合の入った追い切り内容は好感。映像が見れないので動きの評価は出来ないものの、東京ダービーでは勝負どころまで食い下がるの精一杯の4着ではあったが今回は二度目の舞台。気持ちの強さで一矢報いるか。
人気馬に隠れてる時こそ吉原騎手の手綱捌きとレース勘が光るか。名手の腕でどこまで食らいつけるか期待がかかる。
サントノーレ
※調教映像なし
シンメデージー、フジユージーンは他地区なので追い切り映像ないのは仕方ないとも思えますが、サントノーレは映像公開して欲しかった…。今回も小林坂路での追い切りでしたがL2Fは22.6-11.6秒と秀逸。前走使われて更に上向いていると思いますし、現状これ以上ないデキで臨んでくるのではないかと推測します。
中央馬相手に前受けで真っ向勝負臨めるのは本馬くらいに思っているので、怪我で一頓挫あった馬よく間に合ってくれたとの想い。南関競馬・地方競馬ファンの期待も大きい1頭。
フジユージーン
※調教映像なし
前走の最終追い切りよりも大きく時計詰めての追い切り。馬也でもこの時計をマークできるのは流石。本馬も映像で動きが見られないのは残念。怪我のため大事をとって東京ダービーはやめて、地元で無傷の東北優駿馬に輝いた本馬。前走は初めてJRA勢と対戦するも、序盤から速い流れでリズムが作れないまま。それでも地力は証明した4着。
560kgを超える大型馬ですし、使ってからの方がより動けるようになっているかもしれません。今回は地元の利もなく、更に強力なメンバーとあたるので壁は高いが心強いのは森騎手が手綱をとるとのこと。岩手コンビで臨む姿を見たかったとも思うも、大井を知っている騎手との新コンビも心強い。
クニノトキメキ
促しても動き物足りなさがあり。前走より時計は詰めているものの、この舞台では物足りないか。
ポンドボーイ
馬也でも軽快な走り、上がりもしっかり出してきました。9/24の追い切り時計も評価できるもので良いデキで臨めそうです。東京ダービーでは8着、更に上の着順を目指して。
ケンタッキースカイ
一杯に負荷をかけ意欲的な攻め内容ではありました。ただもう少し鋭さが欲しいところで伸びは物足りないでしょうか。
クルーミーズクライ
頭高めでゆったり走らせており、動きは他馬と比較しても物足りない。
ブラックバトラー
坂路と本走路でみっちり追い切り。本走路ではテンから飛ばす内容で最後は失速気味になっていたが、出脚つかない本馬には刺激になったかもしれない。前走が終い重点の追い切りで今回はテンから急かす形。速い流れに対応する為の策か。南関への輸送はあまり得意としないように見えましたが、輸送も今回が3回目。無事にクリアして本馬らしい走りに期待したい。
最後までお読みくださり有難うございます!
最終見解はYouTubeまたはnoteで配信しますのでそちらも併せて宜しくお願いします。
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この記事を書いた人
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