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2023年6月25日（日）第64回 宝塚記念 阪神芝2200m
出走予定馬の追い切り評価になります。調教映像・中間時計・内容（乗り役/負荷/調教場所…等）から総合的に評価。1週前追い切りについては前の記事を参照してください。
アスクビクターモア
栗東先入れはさせずに美浦で仕上げ。美浦坂路使えないので、全てWコースでの調整になりますがその影響がどうか。分からない部分については特に評価上げ下げしないですが、いつも通りの調整が出来なかった点は気になるところ。
最終追いはしっかりした脚どりで、途中首を振るところがありリズム崩す面が見られたが、時計も出ていますしL3Fも36.1秒と終いも伸びていました。動きそのものはこれまでと変わらず良い動きですが、少しうるさい面も出だしてきているのか気になる点。
日経仕様ではゲートでイライラして、頭振っているうちにゲートが開いてしまい出遅れ。前走天皇賞春も体勢はブレていましたが出は悪くなく、横山武騎手が促してリカバリー。出遅れにはならなかったものの以前よりスッと出なくなっている印象はあります。ゲート練習もしっかり積んできてメニューも変えたとのことなので、対策は十分にしてきたようですが元々前向きさの強い馬なのでお利口でいられるかどうか。ゲートで待たされないよう偶数番の方が良いかと思います。
【Point】
・偶数枠が望ましい
・当日のテンション
評価：B⁺
※Bにするか悩ましいレベルでしたが、動き自体はこれまでと同じく良いのでこの評価に。
イクイノックス
本馬については個別記事も書いていますので、こちらも併せてご覧ください。
最終追い切りは我慢も利いていて、終いもしっかり脚伸ばしていました。L1F11.3秒なのでコース中通ったにしても十分かとは思うのですが、追ってから伸びがもう少し欲しかったようにも見えて。前回の記事で書いたように日曜の坂路で強めの負荷かけて時計出しているので、この程度でも大丈夫か。
以前はもっと促した時にスーッと加速するところがあったので、馬体の変化もそうですがパワー寄りになってきたなという印象です。以前のように東京コースで速い上がり使うようなレースはもう出来ないのでは？と思いながら。馬体も変化してきていますし、また違ったイクイノックスが見られるかもしれませんね。
今回は栗東滞在ということもありますし、多少いつもほどの動きでないのは仕方ないとして、横の比較で見れば動きの質は抜けていますしブレのない力強い動き評価したいと思います。
評価：B⁺
※ほぼAに近い評価ですが、今回別場所で調教しているので少しだけ割り引きました。
YouTubeも宜しくお願いします！
カラテ
相変わらず頭の高い登坂で軽めの追い切り。いつも通りのカラテの動きといった感じ。特に上積みもなくといった印象。
評価：B
ジェラルディーナ
1週前はうっすら汗のあとも見られ、ジョッキー騎乗でやや興奮気味かとも気になりましたが、先週しっかりやった分か最終追い切りは落ち着いていました。GⅠ前の最終追いにしては緩めにも思いますが、これくらいリラックスできている方が本馬は良いと思います。
終い重点で前半はかなり遅めのラップで入っていますが、直線向いてから一気に加速して併せ相手捕えていますし、映像は切れていますがゴール板過ぎた後も勢い良かったとのことでまずまずの追い切りが出来たのではないかと思います。
評価：B
※1週前追い切りが若干前進気勢強かったように見えましたが、前肢の振り出し方がパワフルで良かったのですし、最終追い切りも落ち着いていて良かったですが極端な追い切りをしているのでその点少し割引ました。B⁺に近い評価です。
ジオグリフ
馬也で軽く。頭の高さは気にるところで、無理に追ってないですがどこか余裕のないように映り。特に目立つ動きではなく気迫もいまひとつでしょうか。大きく割り引くところもプラスするところもなくで。
評価：B⁻
ジャスティンパレス
抑え気味で馬也でも重厚感のある動きで、そのまま促すこともなく併せ相手交わしていました。併せた相手イクスプロージョンは攻め駆けするタイプなのでそれを馬也で先着できているのは、先週に引き続きやはりこの馬としては動けています。加速ラップを踏んで失速もなし、良い状態でこれてると思います。
評価：A
レース使っても馬体が萎まなくなってから、
毎度馬体がパンとして光沢の目立っていたので今回はそこは物足りずで。
既に春GⅠを制しておりお釣はないか。調教からは評価したい。
スルーセブンシーズ
口向きを悪くする面はあったがバネの利いた動きで仕上がり良好。あまり追い本数の多い馬ではないので、今回3ヵ月と間隔あいていますが動きは良いので仕上がってると見て良いか。以前も7か月あけた時コース6本で調整してきていますし、その時と比べれば消化している方。
評価：B
ダノンザキッド
またコーナー曲がってくる時に大きく頭を上げて入ってきていて。良く言えば元気が良いにもなるのですが、気性の荒さは変わりなく。直線部分に入ってからは折り合いもついて動きも良くなるのですが、うるさい面見せるのは仕方なしか。坂路時計53.4秒と平凡には映るがこの馬としては今年1番の時計。強い負荷も必要ない馬なので内容については問題かと思いますが、今回適距離より少し長くなるので折り合いは懸念。
評価：B
ディープボンド
単走馬也でしたが、伸び伸びと走れていて体もよく使えている。坂路・コースと併用でしたがレース近づいてからは時計を出さない調整に。楽に動いても雄大なフットワークで無理せず時計も出ますが、2200mと距離が詰まる分速い区間も出てくると思うので、そこで反応できるかは気になるところ。最終追いに向けて強い負荷もかけなくなっているので、満足のいく仕上がりにはなっているのではないかと推測します。
評価：B⁺
ドゥラエレーデ
1週前追い切りで気にかけていた口向きの悪さについては問題なく走れていました。コース中を通ってグイグイとハミをとって前進気勢も強く。前半から出していった分か後半は伸びを欠いた感じにはなり、ラップもチグハグではありましたがCW78.8秒は自己ベスト。
前走がダービーでもうひと追いと思っていたところで、しっかり調整積めたのはプラス。この調教の感じだと行けるなら出していく気でしょうか。どういう競馬するのか想像つかないですが、走りの雰囲気は良いです。
評価：B⁻
プラダリア
時計は地味でしたが、キビキビした動きでよく集中できていました。1週前追い切りの映像はなかったですが、後半失速なくでL2F11.4-11.4秒。そこまで調教で派手なパフォーマンスする馬ではないので、割り引く点もないのでまずまずと見ます。
評価：Ｂ⁻
ブレークアップ
馬体は使う度良化してきているので注目していた馬。今回川田騎手騎乗ということで人気してしまいそう。1週前追いは映像がなかったので、最終追いのみの短評になりますが、大きなフットワークで力強さ見せましたがそのパワーが前に行く感じではなく。前回天皇賞春は坂路・コースでL1F失速していましたが、今回失速もなく走れているので、良化しているとは思います。
評価：B
ボッケリーニ
中2週の臨戦で馬体物足りない感じはしましたが、調教は前向きさあってグイグイ行くくらい。時計は他馬と比較すると平凡に映りますが、ここ最近では本馬にしては速い時計。今回は間隔詰まっているので坂路のみでの調整だったこともあるかもしれません。動きは悪くなかったです。
評価：B⁻
モズベッロ
終始フラフラしていて折り合いつかず…。調教からは評価出来ないです。
評価：C
ユニコーンライオン
1週前にコース外を通して6F79.5秒と全体時計は速かったですが、終いは減速気味で。最終追い切りは末伸ばしていましたが、特に目立つ動きではなく。
評価：C
ライラック
向かい風の中引っ張り通しで良く動いてスムーズでした。最終は輸送も加味してかいつもより時計出さず。本馬も美浦での調整で坂路なしで今回仕上げ。悪い点は特にないですが特に強調材料はなく。同舞台エリザベス女王杯で3着とっているように、内回り適性は高いと思いますが、展開が向くことと時計がかかって欲しいところ。
評価：B
ヴェラアズール
ずっと手綱引っ張ったままで、離せば弾けそうな雰囲気はあって。L2-3Fの区間加速も2.5秒と後半の加速は良かったです。1週前追い切りでも手前替えられてなく気になったポイントでしたが、最終追い切りでもまた手前替えずで。昨秋との比較ではその時には劣るものの、活気があって巻き返してきそうな雰囲気はあります。
評価：B⁺
手前をコロコロ替えることを良しとするか判断分かれるところかと
思いますが、この馬は勝負どころでの反応が重要になると思うので
その分割り引きました。Bに近いB⁺です。
宝塚記念 全頭の追い切り評価
| 馬名 | 評価 |
| ジャスティンパレス | A |
| イクイノックス | B⁺ |
| アスクビクターモア | B⁺ |
| ディープボンド | B⁺ |
| ヴェラアズール | B⁺ |
| スルーセブンシーズ | B |
| ジェラルディーナ | B |
| カラテ | B |
| ダノンザキッド | B |
| ブレークアップ | B |
| ライラック | B |
| ドゥラエレーデ | B⁻ |
| プラダリア | B⁻ |
| ジオグリフ | B⁻ |
| ボッケリーニ | B⁻ |
| ユニコーンライオン | C |
| モズベッロ | C |
（ジェラルディーナ 2023/06/22追記）
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この記事を書いた人
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