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【マイルCS考察】英国馬 “チャリン” とは

競馬

第41回マイルチャンピオンシップ(GⅠ) 2024年11月17日(日)

海外馬の参戦 チャリンの血統背景

今年は外国産馬が参戦。安田記念は香港馬ロマンチックウォリアーに勝たれてしまったが、今回はどうなるか。なおマイルチャンピオンシップに外国馬が参戦するのは13年ぶりのこと。2011年にはサプレザ(3着)イモータルヴァース(7着)とサプレザは馬券内に入りました。

チャリン 牡4

父Dark Angel
母Futoon

チャリン (Charyn) | 競走馬データ - netkeiba
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チャリンの血統背景を見ていきます。
父Dark Angelは日本でも活躍馬は多いですし、父母父にMachiavelianに母方にはデインヒル、Storm Birdと日本にも馴染みのある血統配合でスピード持続力の高そうな馬です。

続いてチャリンの競走成績を見ていきます。
成績【7-4-4-3】18戦7勝
今年は充実していてマイルGⅠ3勝あげています。

チャリンは年内引退と来春からは種牡馬デビューが決まっている馬。当初、クイーンエリザベス2世S後はBCマイルと日本のマイルCSで両睨みをしていたが、レース間隔からマイルCSを選択したようです。欧州最強マイラーのレースが見られると思うと、楽しみが広がりますね。

続いて、本馬の過去レースを振り返っていきましょう。

チャリンの過去レース内容

前走 クイーンエリザベス2世S(GⅠ) 1着

アスコット競馬場マイル(直線)

※JRA-VAN Ver. WORLDから引用

最近は海外で活躍する日本馬も多いので、おにぎり型のアスコット競馬場コースも見慣れたかもしれませんね。このおにぎりコースの直線部分1600mを使ったレースがクイーンエリザベス2世Sになります。

前半500mまではほぼ平坦ですが、そこから先ゴールに向けてひたすら上り続ける超タフコースになっています。1600mの直線をひたすら上り続けるわけですから、相当なスタミナが必要になるコースです。このレースをチャリンは60kg背負って勝ち切っています。

前半4,5番手追走から残り3Fあたりで先頭に立つと、そこから譲らず最後もうひと伸び食い下がるファクトゥールシュヴァルを振り切って2馬身差の快勝。(ファクトゥールシュヴァルは今年のドバイターフ勝ち馬)

こちらはチャリンの個別ラップになります。

スタートのっそり出るのは欧州競馬らしく、その後12.18-12.31と平坦部分は12秒前半を刻んで、上り坂に入ってもL2Fまでは12秒台。最後も他馬が14-15秒台と失速していく中、最後まで13秒台をキープするあたり当日重馬場だったことも加味すると凄いスタミナの持ち主というのが分かります。

2走前 ムーランドロンシャン賞(GⅠ)2着

パリロンシャン競馬場(1600m)

※JRA-VAN Ver. WORLDから引用

ロンシャン競馬場はもう見慣れてますね。毎年日本が夢を追いかけて凱旋門賞挑戦するので。凱旋門賞と同じコースが使用され、スタート位置が坂の頂上からになります。高低差10mある坂を下り、フォルスストレートを400m、最後の直線は平坦530mでゴールとなります。

このレースは見応えのない超スローペース、前半3F39.85秒、1000m通過が1.03.3秒。ロンシャンの重馬場にしても遅い。ペースメーカーのトリバリストが単騎逃げを打ち、決して飛ばしているわけでもないですが後続がついてこずの縦長展開に。唯一最後直線猛追したのがチャリンで少し加速に時間はかかるもエンジンかかってからよく伸びて2着まで。勝ち馬が展開恵まれすぎたこと考慮するとよく差してきた…とは思いますが、これもあまり日本のマイルGⅠでは見られない展開。

3走前 ジャックルマロワ賞(GⅠ)1着

ドーヴィル競馬場(1600m)

※JRA-VAN Ver. WORLDから引用

ドーヴィル競馬場は割とオーソドックスなコース形態で、コーナー部分もそこまできつくなくスピード落とさず回ってこられますし、ほぼ平坦で癖のないコースです。日本馬も過去には1998年タイキシャトル、2003年テレグノシスが好走しています。近年では2002年にバスラットレオンが挑戦も7着。

前半3F38.3秒とゆったりとしたペースから1000m通過が1.00.74、後半3Fは11.17-10.92-11.19のロンスパ戦。最後2Fでの伸びが秀逸で一気に後続突き離して3馬身差快勝。勝ち時計も1.33.98の好時計でした。

チャリンを狙う?狙わない?

さて、過去3走を振り返ってみましたが欧州最強マイラーと言われるのも納得の内容でした。前半部分で血統面に触れましたが、血統背景からも日本の芝にも適性はありそうですし、3走前のジャックルマロワ賞の勝ち時計を見ても極端な高速馬場にならなければ通用しても…と思います。

近3走見ても日本のマイル戦では見られないような持久力戦で、京都のようにゆったり坂を越えて4角で下って直線400m勝負となると本馬には少し忙しいようにも思います。ただ週末お天気崩れそうなので、馬場悪化は本馬にはプラスか。まだ出走メンバー確定していないですが、メンバー的にも緩急のあるレースになりそうで決め手比べとなるとチャリン向きかどうか。

11月6日に日本到着、兵庫県三木ホースランドパークに入り調整しているとのこと。到着後も食欲落ちることなく元気な様子。輸送も問題なくクリアしたようですね。個人的には時計面は通用しそうですし、長くいい脚使えるので京都の下り坂上手く使えば面白い存在とは思うものの、日本のマイル戦向きかは懐疑的…今のところはそう思います。

勝馬当子
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勝馬当子
勝馬当子
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