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【宝塚記念 2024】追い切り診断&注目馬

競馬

2024年6月23日(日)京都11R 宝塚記念(GⅠ)

本記事は今週末に行われる宝塚記念の追い切りについて、個人の主観をまとめた記事になります。

宝塚記念 2024年は京都競馬場にて開催

まず前提として、今年は阪神競馬場がスタンドリフレッシュ工事期間中の為、京都競馬場で行われます。なので過去10年のデータはアテにならないのでご注意を。

京都2200m コース特徴

スタートから初角が短く、1-2角は角度が急なのでここで一旦先行争いは収束。じっくり上り坂へと向かって下り坂で勢いをつけてそのまま直線へ向かい持久力戦になりやすいコース。コース形態を利用して大逃げ打つ馬も稀にいますが後続についてこられると、差し脚温存している後続馬の方が有利。

先週の馬場傾向
先週からDコース替わり。

注目馬① ドウデュース

1週前追い切りはニュースでも取り上げられ武豊騎手が『調教だけでお金とれる馬だね』とユーモア混じりのコメントを出すほど。コース中を通ったものとはいえ、CW79.8秒L1F10.8秒と抜群の動きを見せた。

L1F11秒切る馬はある程度の能力があって、前半抑え気味に回ってこれば出す馬は結構いるので珍しい時計でもないですが、秀逸なのはL2Fを10.9-10.8秒と回ってきた点。このL2F部分はコーナー部分にあたるところでここから11秒切って回してきて直線もスピード落とすことなく駆け抜けていったのは流石の一言。武豊騎手も満足いくのが解る。

ドウデユース、宝塚記念

1週前追い切りが迫力ありながらも、力みはなくいい具合の気合乗りに見えたので、最終追い切りは友道厩舎王道の坂路軽めかとも思ったのですがやっぱり坂路コース避けましたね。坂路入れると角馬場でも馬に接触しますし坂路のスタート行くまでも他馬を避けられないので、他馬を威圧するところのある本馬はコースの方が良いのかもしれません。

ほとんどの大レースで最終追い切りはポリトラックだったので、今回芝コースかとも思うのですが本馬の場合はどこのコースを使うかより、動きと気の入りの方が重要に思っています。

そして最終追い切り。発汗の目立つ気の入った格下を併せ相手にこちらエキサイトすることなく、落ち着いて折り合わせながら併せが出来ていたと思います。ガッといくところがなくなりその点が大人になったかなと思います。今思い返すと昨年ドバイターフを直前で取消で帰国してからのドウデュースは走りたい気持ちが強すぎて、上手くコントロール出来てなかったように思います。そこに来て戸崎騎手へ急遽の乗り替わりでタイミングが悪すぎたかなと。

今回は5月半ばから在厩でじっくりCW主体で乗り込まれていますが、友道厩舎はプール施設に近いところに位置しておりプールの利用も多いとのこと。ドウデュースも気持ち良さそうに(本当は大変なのかもしれない)泳いでる姿も報道され、リフレッシュしつつ良い状態に調整できているのではないかと推察します。

追い切り面からは特に割り引きたい点はないですが…

1番人気になるであろう馬ですからオッズも渋い、買う買わないはシビアに見ていきたいところですよね。本馬の懸念点は「手前替え」「気性」「京都の坂越え」でしょうか。まだ挙げるなら筋肉質な馬体で中距離向きではないくらいか。

本馬は右手前の方が好きですしそちらの方が強く出ます。なので本質左回りの方が得意なはず。それでも皐月賞でも3着とはいえ、ほぼ最後方にいて上がり33.8秒出して馬券内に入ったのは過去例を見ないもの。2023年有馬記念も結局右手前のまま、地力で捻じ伏せていますしそこまで気にしなくてもいいように思います。ただこれどちらも中山でのことで、直線の短いまた他馬が最後の急坂で上がりの脚が削がれる舞台だからこそ右手前でも押し切れた可能性もあり、今度は十分に最後直線のある且つ直線平坦な京都となるともっとスムーズに上がりの脚使える馬に伸びてこられる可能性はあります。

とは思うものの、週末雨予報で結局他馬も脚とられて上がりの脚が出せない状況なら、そこまで懸念視するものかと思っています。「気性」「京都の坂越え」についてはまた別途お話する機会があれば。長くなるのでドウデュースについてはここまでで。

注目馬② ルージュエヴァイユ

週末の雨量がとても気になるところですが、調教から注目したい2頭目は本馬。紅一点ながら攻めの内容は今年のメンバーの中でも大分中身の濃い調教を消化してきているように見えます。

1週前のWコースの時計は圧巻で64.4-10.8秒の好時計。舌がハミを越して走っていて瞬間的な口向きは?も、直線向いて促してからの加速ぶりは良かったです。

坂路も併用して乗り込まれており、態勢万全と見て良いのではないでしょうか。最終追いの坂路も時計自体はそこまで速くなかったですが抑えきれないくらいの手応えでグイグイ行くほど。前肢の出も良く動けていました。輸送前ではありますがこれだけ元気なら、当日も良い状態で出てこられるのではと思います。状態面では問題ないと見ていてあとは当日の馬場次第でしょうか。

宝塚記念, ルージュエヴァイユ

注目馬③ ベラジオオペラ

1週前追い切りはCWコースでしっかり追われて、大きなストライドでグイグイ伸びていました。L1Fはこちらもドウデュースと同じ10.8秒。こちらはコース外回してのものなので良いラップ刻めていますね。馬体も映像で見ても良くできているのが目立ちました。

最終追い切りは坂路軽め。余裕を感じさせる登坂で楽に駆け上がる様子にこれで仕上がったという感じでしょうか。G3→G2→G1と着実にステップアップしてきて前走は念願の大阪杯GⅠ勝利。4歳世代最後の砦と言われている本馬ですが3歳時はゆるゆるの馬体で、これは時間かかるなと見ていました。その中でメンバーレベルや馬場・ペースが懐疑的だったのであれですが、スプリングS重賞勝ち、ダービーもタイム差なし4着はポテンシャルだけで走ったものと思います。

大阪杯よりメンバーレベルはグッと上がるのでここが試金石。暑さの懸念もあるので雨で気温が抑えられるのも本馬には恵みの雨ですね。どの馬にもいえることなのですが、当日の雨量と馬場状態が分からないことには序列がつけづらすぎる宝塚記念です。

勝馬当子
勝馬当子

最後までお読みくださり有難うございます!
最終見解はYouTubeまたはnoteで配信しますのでそちらも併せて宜しくお願いします。

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この記事を書いた人

勝馬当子
勝馬当子
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調教が予想のメインファクター。その馬の個性・特性を重視し状態の上がってきたところを狙うスタイル。お仕事の依頼はTwitter DMまでお願いします。

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