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【有馬記念 2023】人気有力馬徹底考察

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勝馬当子
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有馬記念 枠順確定

2023年12月21日(木)17:00より有馬記念枠順抽選公開が行われ、以下の通り今年の枠順確定しました。競馬ファンの気分もボルテージMAXですね。

※netkeiba様より引用

想定1番人気 スターズオンアース ルメール騎手

大外枠にルメール騎手も「心臓が痛い」と顔を覆ってしまうほど。それくらい有馬記念は8枠は鬼門となる枠。過去10年の8枠成績【0-0-1-19】と着内に入ったのは2018年のシュヴァルグラン3着1回のみ。ただメンバー全て見てみると8枠に入ってなくても着内に入るのは厳しそうな馬だったりするので、過去10年ではサンプルが足りないかもしれない。

遡りすぎかもしれないが、1986年の有馬記念まで遡ろう。そこまでいくと流石に【3-2-1-69】と6頭馬券内に。連対率で見れば、6枠も8枠についで成績が悪く連対率はワーストの5.5%。外枠にいくにつれ成績は落ちているように見えるが、7枠になると【4-4-7-59】と内~中枠より低い数字には変わりないがそこまで酷い数字でもない。

と、競馬に絶対はないのは数字で見ても解るものの1986年まで遡っても8枠の複勝率が8.0%なのはそれだけ厳しい枠というのをデータが物語っていますね。

昨年の有馬記念の道中隊列。昨年はタイトルホルダーが外枠から出して行ってレース引っ張りました。8枠の2頭は昨年はブレークアップとディープボンドでしたので、枠なりに走っても勝ち筋ない…となれば序盤から出して行って前につける形。

外の馬が内に入ってこようとすると、内の差し馬はポジション下げることになるので、外めに出して仕掛どころまで待機。こういう隊列になれば内外関係あるか?と思わなくもなく。外めの枠の方が距離ロス避けたい意識が強まり、腹括った騎乗は出来ますよね。

内に入った差し馬は枠の利活かしたいので力温存したいわけで、序盤から動かすことはしない→外枠勢に中に入ってこられる→場所確保の為外め追走→結局距離ロス起きる

今年はただ、暖かい日も12月前半多くて芝の傷みが例年ほどでないのかなとも見ています。外差しが決まるような馬場でなければやはり内通せた馬の方が良く。極端な出遅れはないと仮定して、枠の並び見て展開予想していこうと思います。これはまた別途予想配信にて。

さて、だいぶ枠の話を書いてしまいましたが本題の調教のお話へ。

ジャパンカップ後は短期放牧に出して、12/10から坂路調教開始。全て馬也のものでソフトな調教も動きは素軽さがあり、浮くような走りを見せていました。走る馬の走り。最終追いも併せ相手を楽な手応えであっさり交わしていましたし、スピードの絶対値が違うかなという印象。短期放牧挟んでの中3週ローテで量も十分に思いますし、馬体も前走が物足りなかったこともありますがずっと今回の方が良く見え。

天皇賞秋に使う予定が蹄の問題で回避→JCぶっつけに。ジャパンカップに向けてはオーバーワークかと思うくらい動かしていたので、それと比較すれば今回は大人しい方も動きはやっぱり良かったです。上の枠の話で触れたように、ルメール騎手がどう乗るか。スターズオンアースのスタミナ面を褒めるコメントをよくしているので、ジャパンカップのような競馬をするかもしれないですね。ペースが落ち着けばこの馬なら残せると思いますし、消耗戦になれば苦しくなりそうには思う。

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想定2番人気 ジャスティンパレス 横山武騎手

フォトパドックはいつも通り毛艶ピカピカ。毛色によるものとも思うが、毎度ながら光沢のある皮膚感で調子良いのでしょう。馬体はもうひと絞りしても良いかという印象でしたが、実が詰まっていて逞しさは増しており。「昨年よりも馬がしっかりしてきた」というのは今年の戦績を見ても分かりますし、前走天皇賞秋では自身最速上がり33.7秒を出せたのはやはり力をつけている証拠かなと。

調教は1週前にCWコースを一杯に。やはりフォトパドックで感じた通り少し重たさ残るように見え、直線向いた時に頭上げるシーンもありましたが横山武騎手を背にしっかり負荷かけたのは良かったでしょう。最終追いではその効果か、一完歩一完歩力強いフットワークに53.3秒は自己ベスト。真っ直ぐと登坂できており集中力もありで調教は申し分なかったかなと。

昨年7番人気で本命◎にして買った身としては、今年のオッズで買うのは癪なので個人的に悩ましさはあり。今の充実ぶりと調教内容からは軽視する理由は特にないようにも。中山2200mならまた違うのでしょうけど、中山2500mは特殊コースなのでディープ産駒の良さが活きるコース形態ではないのでそこはネック。それも加味して昨年はオッズ妙味あると思い本命◎打ったわけですが、今年はワケが違う。悩みポイントですね。

想定3番人気 タスティエーラ R.ムーア騎手

ここはよく議論が交わされている “世代レベル” の話になるのでしょうが、今年は世代レベルはかるのは難しいところはあり。比較の仕方は色々ありますが、クラシック三冠レースで歴代の馬と比較するとしましょう。

そうすると皐月賞は重馬場のスロー、ダービーは例年稀に見るスローでレース直後に落馬発生し空馬が直線迎えるまで馬群近くを併走したレース、菊花賞はまともなレースだったもののそもそもこのレース自体が条件特殊で京都開催の菊花賞も久々だった為比較困難。

いずれも特殊なレースで比較しづらさはあります。ただ現3歳世代が古馬とぶつかってGⅠの舞台で勝ち負けレベルにいそうな馬はドゥレッツァ(レースにもよる)と本馬くらいかと見ています。それ以外は太刀打ちできないというのがわたしの見立て。なのでタスティエーラであれば◎打つつもりで大分前から決めていたものの、人気するようならまた話は変わり…。要検討です。最終的に◎打つかもしれません。

調教は申し分ないです。あれこれ言葉で説明しなくてもいいくらい。動きが唸るようですし、四肢の駆動もいいですし終いもしっかり伸びています。春先は最後ふわっとするところがあったり、DDPSの症状の懸念も出ていたりましたが今回の追い切りは逞しさ増していて。

これだけ動いて且つ陣営もポジティブだと逆にもなり。堀厩舎は控えめなコメントの時の方が逆に安心できる。(※個人の主観)この馬のハイパフォーマンスはやはり新馬戦。後半上がり58.3-45.9-33.5秒の中自身上がり33.5秒を番手追走で出したもの。これを1戦目出来るのはポテンシャルの高さ。

2023年ダービー馬だから!というわけでないですが、3歳世代TOPは本馬。この時期の斤量恩恵は大きくスピードも分散され、スピードや瞬発力よりも持久力・立ち回りの巧さ・折り合いの方が重視されるこの舞台でならとは思います。

想定4番人気 スルーセブンシーズ 池添騎手

元々攻め駆けする馬で大トビで豪快な走りを見せるので、それを頭に入れても今回もいい動きを見せていました。前肢の動き力強くよく動いており、後肢の蹴りもいい。バネの利いた走り、12/13のWコースは自己ベストでL3F35.9秒の12.8-11.7-11.4のラップ推移。抑えていてもグイグイ行くくらい前進気勢旺盛。これを見て調教派は評価せざるを得ないかなと思います。

この産駒らしく小さめで、若い頃は馬体も大きくならずでしたが馬体も安定してきて本格化の兆し。…にしても、凱旋門賞帰りの馬は「疲労が…」等で軽視されがちになるのが常も、本馬はそんな懸念もあまり聞かれないくらい注目されている。不思議ですよね。

恐らく人気を後押ししている要因が、

①宝塚記念でイクイノックス徹底マークで着差なしの2着。


②凱旋門賞でも0.4秒差4着で見せ場たっぷりの内容。


③中山コース実績【4-1-2-0】複勝率100%


④調教でも元気一杯!

が挙げられると思います。これで人気しないならいいですが、このままいくと人気の一角になりそうですね。調教適性面からは評価せざるを得ずで、ここから入るかどうするか。馬体重も気になるところです。

想定5番人気 ソールオリエンス 川田騎手

内めの枠が良いとはいえ、1番枠は立ち回りづらくなるリスクもある。本馬は脚質的にもその可能性もあるので川田騎手に上手くエスコートしてもらうか。

調教については、本馬もいい動きをしていました。1週前は前を大きく先行するウインマリリンを追いかける形。コーナーも丁寧に回しておりコーナリングも気になるところはなく。馬也で走っても綺麗な加速ラップ。10Fからコース追いしたのは久々で、テンから速いラップを刻んでおり大舞台に向けて気合の入った調整。1週前までにしっかり負荷かけて、最終追いは川田騎手が手綱がっちり持ってコミュニケーションとっており、折り合い・動き共にスムーズで良い調整過程を踏めているなという印象。

本馬は器用さに欠ける為、ワンパンチ不足な印象はあるも、血統表見る分には小回りでスタミナ要求されるこのコースはマッチするようには思う。母父Motivatorの血もスタミナ消耗戦・底力比べで活きると見ていて侮れず。これまではキレ味を活かす競馬をしてきましたが、乗り役替えたことで新しい持ち味を引き出してくれる可能性もとも思う。ただ川田騎手の長距離&有馬記念成績は以下の通りなので、結局悩ましいに変わりなく。

■川田騎手×芝2500m以上の成績■


【12-8-10-57】複勝率34.5% ※過去10年
他の騎手と比較すれば3割あればと感じるかもしれないですが、川田騎手が4割切る条件は珍しく。特に中山と京都での成績が足を引っ張っています。

ちなみに有馬記念は過去10回騎乗して【0-1-0-9】人気薄の馬ばかり騎乗したのでは?とも思うも、2018年キセキ(2人気5着)2015年ラブリーデイ(2人気5着)2014年エピファネイア(2人気5着)も含んでのことなので馬質の問題でもなさそうで。

積極的に運ぶ競馬が多く、馬を自分のコントロール下に入れて指示を出す競馬が得意な騎手。ソールオリエンスも気性が難しいわけでもなく、位置とっていけないのとコーナー部分で不器用な面が出るのが課題なだけその辺乗り替わりで変わってくる可能性に期待するのもアリか。

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この記事を書いた人

勝馬当子
勝馬当子
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