【調教診断】エリザベス女王杯 2023

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第48回　エリザベス女王杯

2023年11月12日（火）京都11R エリザベス女王杯に出走予定馬の追い切り診断となります。

想定1番人気　ブレイディヴェーグ

10月末まで美浦で調整して10/27～栗東調整開始。1週前は前半ゆっくり入って（抑え気味）促してからの加速は良くキレ味十分。L1F10.7秒でL1-2Fの区間加速も1.1秒と申し分ない時計。動きは特に割り引くところなく。

最終追い切り、コース中を通してのもの最後気を抜かない程度に促して軽めの調整。脚の回転は良く、先週しっかり動いているのでこれくらいで良いのかと思います。Instagramの馬体診断でも触れましたが、2度の剥離骨折に装着蹄鉄着用で脚元には不安を抱えている馬。ゲートで伸び上がるようにして出るのは癖なのかそこも懸念で、毎度派手な勝ち方しますし過去レース内容も評価できるものの、言っても1勝馬いきなりGⅠ勝ちもどうだろう。

脚元の問題もあって使い詰めが出来ない為、秋華賞でなくエリザベス女王杯を目標に。ローズS後使えないのは想定していた事と思いますし、予定通り順調といったところでしょうか。

想定2番人気　ハーパー

秋華賞使って間隔詰まっているので、1週前は坂路軽めの調整。軽く走っても坂路53.6秒は自己ベスト…といってもこれまでがCW主体だったので、その代わりの坂路なので時計が出ただけとも言えますが。日曜にCWを強めに消化していますが、L1F11.3秒と終い伸ばして。

最終追いは坂路馬也で軽め。日曜にコースやっているので軽めでも、動けていましたし問題ないかと思います。前走もみっちりコースで仕上げていたので、上積みは疑問もこの調整でも馬体に張りもあってパンとしていたので状態は良いのではないかと見ています。

想定3番人気　ジェラルディーナ

1週前はCW単走、手前がグッと替わらずフワついたのは単走だった分だそうで、動きは伸びやかでしたし悪くないかと。中間と1週前と81秒台で負荷をかけて前走オールカマーが84-85秒台でしたので、そこと比較すると負荷強めています。

※最終追いは明日（11/9（木））のようなのでまた追記します。

（追記）
最終追い切りはいつも通り、全体時計遅めの終い重点の内容。先行させて後ろから僚馬に突かせる形もいつものパターン。今回は併せ相手がセッションと調教動く馬なので交わし切られてしまったのは判断難しいところ。動きとしては四肢伸びていましたしキビキビとした動きも良かったかと思います。

うっすらと発汗していたのもいつもの本馬らしかったかと。全く大人しいよりも多少カッとなっている方が個人的には良しと見ていて。

想定4番人気　ディヴィーナ

1週前、大分気性落ち着いてきたようにも見えるのですが、まだ馬場入りごねたりするところはあるようで…。舌を縛る等工夫をしての追い切り。トビの大きい走りで首の使い方も良く、走りだしてしまえばあまり気の悪さも気にならない。

最終追いは坂路で軽め、ブレなく真っ直ぐ登坂できており、チップも良く舞って脚力も十分。イレ込んでる感じも映像では見られず。本馬も間隔詰まっているので馬也の軽めの調整。追い切りの動き見ていても良いのですが、映像で見えない部分ではまだ気難しい面もあるようで距離が延びてどうなんだろうとは思う。

想定5番人気　ライラック

1週前はコース内めを通ってのものなので時計は過剰評価禁物も、馬也でも自分から動けていて重心も低く動きは良好。変わらず前走から調子良さそうに思います。

中3週の臨戦も坂路・コース併用で坂路は時計遅いも本数消化できており。最終追い切りは、馬也で軽めで調整程度でしたが、リズム良く走れていました。格下相手に若干遅れをとったものの、輸送もありますし間隔考慮したらこれくらいでも。個人的には前走よりもここで…と思っていましたが、前走いきなり坂路で52秒台出してやたらと動けていたので、10番人気でも印回して馬券とらせていただきました。これは調教派でないと取れない馬券だったと思います。相沢先生も東京コースであぁいう競馬が出来たのは収穫と仰ってましたし。

前走が走れ過ぎたので今回どうするか悩ましいところはあります。

調教要注①　

ルージュエヴァイユ

週中にツイート（ポスト？）しましたが、この馬の血統配合が好きでして…。それは置いといて、調教1週前霧で見づらいも、脚捌きは良く。コース外回っても十分な時計が出ていて、良く動く僚馬と併せても煽るくらいの動き。

最終追いは少しフラつくところはありましたが、元気いっぱいに坂路駆けあがれていました。時計も52.0秒－12.1秒は評価できるというか、これから輸送考えると動きすぎなくらいに思います。

馬体にしても馬体重以上に線の細く見えるアスリート体型の本馬。変わらずシャープなつくりではあるも、この馬なりに実は詰まって力強さ増しています。それでも他馬と比較すると細身な部類で、美浦坂路でフラついていたのを見ると京都の坂が合うかは悩ましいところ。調教は良く動けていますし近走のレース内容も良いのでどうするかこの馬も悩ましい。（さっきから悩ましいばかり書いてますが、このレース絞るのとどこから行くかが難しい）

調教要注②　

シンリョクカ

2歳冬～3歳春先はコントロール利かずでまだ幼さも残していましたが、夏越して綺麗に走れるようになってきており成長感じます。程良い前進気勢で動き・加速もスムーズで時計も良い。最終追いも伸び伸び走れていたのが印象的。L1Fもしっかり伸びており、前走もう少し最後伸びてきたら良いなとメモしていて、前走は切りましたが今回ひと叩きして前進ありそうで。

馬体見た感じまだ成長の余地残しているように見えますし、GⅠ経験ありとはいえ新馬戦しか勝っていない馬をここで狙うか…と言われると足りない感じもするので今回は見送る可能性が高いですが、まだ調教でもしっかり動けないような時期に阪神JF 2着は驚きましたし（ただ激流の中残っただけとの見方も出来るかもですが）、オークスにしてもハーパーとの差は0.3秒差の5着とポテンシャルは秘めている馬には思います。

前走府中牝馬ステークスはわたしはデキ物足りないと見ていましたが、その見立てが正しかったどうかは別にしてディヴィーナ以外の後続がスローのようなものでしたので、瞬発力勝負になると本馬には分が悪いように思え。本馬の足りない部分を京都の坂で補えそうにも見ていて。

この記事を書いた人

勝馬当子

競馬予想家歴4年目
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調教が予想のメインファクター。その馬の個性・特性を重視し状態の上がってきたところを狙うスタイル。お仕事の依頼はTwitter DMまでお願いします。

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