休み明けとは…
牧場・外厩施設で休養して厩舎に戻ってレースにあたることを指します。今回取り上げるのは半年以上の休養、且つダート戦に限定します。
以前に『連闘』(※間隔あけずに出走すること)についてもコラム書きましたのでこちらもご参考に。
長期休養明けは買い?避けるべき?
筆者の結論から述べると、ケースバイケースのこともあるが『買わない』が答えになります。一般的に休み明けは走らない、避ける傾向にあるのでそこを期待値ととる人もいます。
なぜ避けるか理由を述べます。ダート限定の話になりますので、芝レースの場合はまた別です。
休み明けを避ける理由
- いくら追い切りをやっても実戦勘までは戻らない
- ダート馬は特に大型馬も多く馬体重が絞りづらいことがある
- 怪我明けの場合、脚元不安からダートを使うケースがある
- 短距離であればテンからスピード求められる、中長距離であれば先行馬ならスタミナと最後まで走りきる集中力が求められる
この辺のことはいくら環境の整った外厩設備があっても、半年以上の休み明けで1戦目からその馬の能力をフルに出し切るのは個人的には難しいと考えています。半年以上間隔あいても狙ってみようと思えるケースは…?
休み明けは避けられがちになります。なのでそこにオッズ妙味がうまれるのも確かです。なのでわたしも闇雲にすべての休み明けを排除するわけではなく、以下にあたる場合は馬券検討します。
休み明けでも馬券検討するケース
1. 休み明け実績のある馬、休み明けに強い厩舎(外厩の使い方が上手い、連携とれている厩舎)
2. 追い切り本数が多く入厩してから申し分なく乗り込まれてる※経験上追い切り量多くても凡走したケースは多々
3. 気性的にすぐスイッチの入りやすい馬
4. 小柄で仕上げやすいタイプ
5. 休養していた理由が怪我以外(リフレッシュ、成長待ち、その他馬房管理や転厩等の事情)
ただわたしの馬券経験上追い切りしっかり動いていたと見ていても、実際パドック出てきたら太め残しだったり、気持ちが乗っていないケースの方が割合的に多いです。
休み明けは割り引き…のイメージがある中でも人気に支持されているような馬は、そのレースで相手関係に恵まれているか、能力高い等で人気していると思うのでその評価通り走るケースもありますね。
実際のデータは…
こちらは、ダート1600-1800m×半年以上の休み明けの条件でクラス別に見たものになります。重賞にもなるといきなりぶっつけ自体が少ないので母数少ないので何ともですが。クラス上がるにつれ買える数字ではないと思います。
未勝利戦の長欠明けは、一番馬が変わってくる時期での休養なので、休み明けでガラリ一変もありますからね。1勝クラスも未勝利勝った馬が一度休んでから再始動のケースもあったり、時期によっては1勝クラスはかなりの低調戦になることも多いのでそこまで待つ馬もいます。なので、酷く悪い数字にも見ないですが個人的には懸念事項があって数字も良くないのに積極的に買いたいと思わないです。
この辺はわたしが追い切り重視で予想するのも影響しているのかもしれません。続いて短距離戦、ダート1400m以下の成績まとめたものを見てみましょう。
このデータを見てどう扱うか人それぞれだと思います。3勝クラスまで上がっても複勝率10%維持できているなら…と見る人もいれば、勝率含めで考えれば足りないと感じる人もいる。上のマイル以上のデータでも同じですが、未勝利・1勝クラスでは似たような傾向。
まとめ
皆さんもこの基礎データを踏まえ、一般的な競馬ファンからは休み明けは避けがちになるという前提の下、休み明けの馬を買う・買わない判断すると良いかと思います。調教をメインファクターにしている筆者は「追い切り内容(本数・負荷)が物足りないと判断した時は避ける」が回答になります。
最後までお読みくださり有難うございます!
最終見解はYouTubeまたはnoteで配信しますのでそちらも併せて宜しくお願いします。
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この記事を書いた人
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調教が予想のメインファクター。その馬の個性・特性を重視し状態の上がってきたところを狙うスタイル。お仕事の依頼はTwitter DMまでお願いします。
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