【重賞データ】夏の風物詩 アイビスサマーダッシュ

2024年7月28日（日）第24回アイビスサマーダッシュ（GⅢ）

過去10年データ

枠番別成績

競馬の格言（？）でもありますが、『新潟千直は外枠有利』の通りデータ上でも外枠に成績偏っています。スタートと位置どり次第、外ラチ頼って走りやすい外枠はやはり有利。ただ、開催初週で馬場も良いので内めの枠でもスピードあって集中して走れる馬であれば、馬群から離れてポツンの激走も？

記憶に新しいのは2021年のバカラクイーン。今となっては菅原騎手も宝塚記念を制したGⅠジョッキーですが、この時はまだ若手の扱い。単騎で内を走り続けて3着残したのは衝撃的でした。

この年もですが、外枠はラチ頼って走れる利はあるものの、少しでも良い位置とろうと馬群が密集します。この中で折り合わせられるか、不利受けも大なり小なりあるのでマイペースに運べる内枠にもメリットはありますね。最短距離で且つ邪魔もされないラチ沿い取れるに越したことないですが、上手く運べないと揉まれて終戦。人馬共に上手く捌いて抜け出して来れるかが鍵になります。

年齢別成績

3歳馬が出走してきた時は成績良いですが、中心は5歳馬。旬の時期を迎える4歳馬は意外に不振気味も勝ち馬も出ていますし、そこまで気にする傾向でもないと思います。

馬体重別成績

これも過去10年ではただの偏りとも言えますが、500-519kgが不振傾向。過去すべて遡ってもこのレンジは不振で【4-3-1-63】複勝率11.3%　牡馬に絞ると【1-1-1-45】複勝率6.3%48頭走って3頭のみ複勝圏内。520kg超えると走っているので、大型馬が一概に不振とも言えないも、詰まったり狭いところを縫わないとならない時に馬格が邪魔になるのかもしれません。大型馬はスピードに乗れば持続力のある走りを見せますが、ブレーキかかった時に再加速するのはよほどエネルギーがないと厳しくなります。

あと考えられるのは夏の暑さ。大型馬の方が筋肉量が多い傾向にあるので暑さに弱い可能性もあります。

種牡馬傾向

これは毎年色んな種牡馬の産駒が好走していて偏りがないですが、系統と特長でいうと、馬力＆スピード型の種牡馬がが多い印象です。今年の出走予定馬でいうと、ロードカナロア、キンシャサノキセキ、ショウナンカンプ、アドマイヤムーン産駒あたりが該当すると思います。

気になるデータ

前走韋駄天Sで逃げた馬【2-3-0-2】複勝率71.4%の好相性。コース経験の有無は大きいので、同コースを経験しているだけでもプラスに捉えても良いです。

但し…今年の新潟前開催、芝がほとんど生えていないような悪いコンディションで時計のかかる馬場で不向きな馬もいたはず。時計も55.0秒【11.8-10.2-10.5-10.9-11.6】で馬場考慮すれば、まずまずの時計かもしれないですが今年の顔ぶれだと、馬場状態にもよるも時計は速くなりそう。改めて高速馬場の舞台で前走韋駄天S組の好走あるか検討していきたい。

アイビスサマーダッシュ予想

今年はなかなかの快速自慢が揃った印象です。昨年（2023年）が前日1勝クラスよりもだいぶ遅い時計でレースレベル低めだったので、それよりはハイレベルなレースになると予想しています。位置どり争いも激しくなるでしょうし、枠の並びに要注目。

注目はデータでも好相性の韋駄天S組から チェイスザドリーム でしょうか。

スピード＆パワー兼備の馬。初芝で出走した牝馬の中では最重量の55.0kgでの快勝。直線競馬に一発回答で適性を示した。ダート戦でもテイエムトッキュウのスピードに番手追走で付き合えるほど。重賞の舞台でも他馬を振り切れるかどうか。

ダッシュ力なら負けないマウンテンムスメ

本馬も韋駄天S組、前走はハナを切って先頭粘り込み。斤量52kgの利もあったと思われ、今55kgに戻ってどうか。スムーズに前とれるならこのコースの適性は高い。

持ち時計なら上位のマイヨアポア

昨年の稲妻SはアイビスSDより速い走破時計で、ほぼ最後方からの差し切りV。津村騎手の誘導が上手かった感もあったが、このコースで馬の間ぬって上がりの脚使えるのは評価したい。コース適性も○でこの馬も注目したい1頭ではあります。

今年はサマースプリントシリーズ狙い？！ウイングレイテスト

先行力とスピードの持続性で前走は1200mに短縮も即対応。今回さらに1ハロン短縮で挑戦、斤量も59.0kgと今回も楽な条件ではないも地力の高さでここでも？追い切りは毎回動くが、今回も1週前追い切りは申し分ない動きと時計を披露。