2024年12月25日(水)園田11R 兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ)
今週園田競馬で行われる『兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ)』の追い切り&過去傾向まとめ記事になります。
園田競馬場 コース概要
全周1051mと地方競馬の中でも最も小さい小回りコースです。中央で一番小さいのが福島競馬場で全周約1600m(Aコース開催時)になるので、かなり小さいコースというイメージが湧くかと思います。
今回兵庫ゴールドトロフィーでは1400mコースを使用。スタートは4角奥ポケットからになり初角まで十分距離があるので内外の有利不利が緩和されます。コーナーは急になっておりそのまま3角に向けては緩やかな上りになっている為、”1角までで隊列が決まる” と言っても過言ではないでしょう。
最後直線は213mと短い為、後方一気は決まりづらいですが3-4角のスパイラルカーブで内にいる馬は減速を強いられますし、外にいる馬は膨れて馬群バラける為そこを突いての差し馬の台頭も展開・ペースによっては見られます。
前半から位置どり争いが激しく、そのままよどみなく進むことが多いのでスピード感のある競馬が楽しめるのが特徴と言えます。
兵庫ゴールドトロフィー2024 出走馬
2024年のメンバーです。今年は中央から4頭、地方も各地から出走。地元からは元中央馬のアラジンバローズ・サイレンスタイムが出走。
兵庫ゴールドトロフィー 追い切り診断
サンライズホーク
前走後から乗り込まれていますが、この馬にしては時計は遅め。本数多く坂路主体で入念。最終追い切りは併せ相手を大きく追走して先着。L1Fも12.6秒とキレたわけでもないですが、これだけ乗り込まれているなら。
昨年の勝ち馬で今年は斤量+2.0kg。大型馬なので斤量泣きするタイプではないと思うも、斤量増でスタートに影響するかは気になるところ。揉まれたりスムーズな競馬が出来ないと脆さを見せる馬なので、最内枠も好条件とはいえず。順調そうには思いますし舞台適性は高いもオッズ次第。
ギガース
ゴールドカップに出走するスマイルウィとの併せで、最後は無理に追うことなくセーブ気味にした分遅れ。スマイルウィがよく動いていたのでこれにまともに付き合えばオーバーワーク、時計は65.4秒なので馬也だったこと考慮すれば十分な時計。こちらは輸送もあるので控えたように思われる。
スペシャルエックス
本馬は遠征も慣れたもので、追い切りもあまり浮き沈みのないタイプで今回も門別でいつも通り時計を出している。
門別今シーズンラストを締めくくる道営スプリントでは、門別のスプリンター代表と見せつけんばかりの快勝で充実一途。デビュー時はまだ力強さが足りなかったり、成長待ちのところはあったが今や500kg超えと着実にここまで成長。昨年3着、今年は斤量1kg増えるが経験積んで力もつけてきているので。
アラジンバローズ
園田代表格は今年は本馬か。中央時代はOPでキングズソードやコンシリエーレ、ジレトールとも善戦していた実力馬。本馬も今年は充実、サマーチャンピオンは斤量54kgの恩恵もあったがJpnⅢ勝ち。南部盃マイルCSも掲示板に、JBCスプリントも今年は佐賀開催も本馬向きだったと思うが3着で前とは0.3秒差の少差と健闘。
今回も追い切り49.4秒と前走より時計詰めて好時計、変わらず良いデキを維持しているでしょう。今回は斤量見込まれ57.0kgも地元の利と今の勢いなら。
ラプタス
8歳馬、毎回ハンデ戦になると酷量を背負わされるが、今年は60kgでもサマーチャンピオン2着と食い下がっていた。台風の影響で延期になり、佐賀での滞在を余儀なくされ、騎手の乗り替わりも発生したイレギュラーな年だったので普段からあまり負荷をかけた調整をしない本馬にはあまり影響もなかったのかもしれない。
とにかくタフな馬。今回も追い切り時計出したのは坂路2本のみで一杯に追っても終い伸びず。いつも調教動かないタイプなので判断難しい。
ヘリオス
11月末から併用で本数こなしている。中間もラップはチグハグもCW78.4秒と暴走気味の時計も出して、変わらず元気良いとのこと。最終追い切りもCW一杯の追い切り、まずまず動いていると思いますし気温も下がって状態も上がってきたとのこと。
近走も先行はするが、最後粘りが利かず垂れるタイミングが早くなっているように見え、デキの問題なのか気持ちなのか。この馬らしい粘りが数戦見れていない。園田小回り1400mは舞台は合うも近走の失速ぶりからどうか半信半疑。
エートラックス
前走後はNFしがらきで調整、12/4に帰厩し1週時計出さず12/11から乗り出し。坂路のみで強めの負荷で2本時計出しているが、急ピッチにも思う調整で。しがらきで乗り込んできたのかもしれないが、ここがよく分からない。園田の舞台では好走歴もありますし大井1200mは中央馬でも苦戦するほど、テンの速くなりやすいコース。序盤から置かれてしまい、外枠もあり流れに乗れないまま。
その点園田は実績があるのと、スタートから初角まで距離あるのと今回の顔ぶれであれば先手主張も叶いそう。巻き返しのチャンスは十分にあると思うも今回も斤量57kgと恵まれるわけでもなく、調整過程も時計は出してきたが気になるところはあり。
マックス
コース長めを入念に。直前の追い切りはコース内めにしても、コース内めで好時計をマーク。攻め駆けするタイプですが今回も追い切りは良く動いています。
過去遡れば姫路や佐賀での好走歴もありますが、ベスト舞台はやはり大井1200mワンターンでスピード活かす競馬。前走JBCスプリントはゲート内でうるさく、やや出負け気味。馬群中からイン選択で4角距離ロスなく御神本騎手らしい騎乗でしたが、直線先団争いに食い下がるもゴール前で脚色鈍り脱落。これを見ると一線級と走るには1400mは長い印象もあり、大井向きかと思える。
最終見解についてはYouTubeにて
兵庫ゴールドトロフィー 過去10年傾向
人気別成績
1番人気【4-0-3-3】勝率40%複勝率70%
2番人気【3-3-0-4】勝率30%複勝率60%
3番人気【2-2-1-5】勝率20%複勝率50%
4番人気【1-3-1-5】勝率10%複勝率50%
5番人気【0-0-3-7】勝率0%複勝率30%
6番人気以下【0-2-2-57】勝利率0%複勝率6.6%
冬の小回りダート戦ということもあり、指定交流でありながら地方馬の健闘も見られます。
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
JRA | 10 | 5 | 4 | 50% |
南関東 | 0 | 2 | 0 | 25% |
兵庫 | 0 | 1 | 3 | 9.3% |
高知 | 0 | 1 | 2 | 37.5% |
他地区 | 0 | 1 | 1 | 14.3% |
このように半分はJRA所属馬が占めるのですが、地方馬の割り込みも。地元ということもあり兵庫所属の馬の出走も多い。母数が大きい為複勝率では数字下がりますが、過去10年では4頭の入着があります。特筆は高知馬も好走傾向にありますが今年は参戦なし。
輸送がない点と走り慣れている利はありますね。
枠番別成績
5枠より外の馬番の好走が目立ちます。園田は内の砂が深いですし、テンの速い馬が内中外で点在すると序盤から速い流れになりやすく、内の馬は見動きとりづらくなることも。前半ペース速くなれば最後直線4角で馬群バラけたところを外から強襲のパターンも。砂被りのリスクも少なく回せる点も外枠は利点です。
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