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2024年4月10日に逝去された藤岡康太騎手
同月6日阪神7Rの落馬事故により頭部・胸部を負傷。意識回復しないまま続報を待つも帰らぬ人となりました。
昨年のマイルCS ナミュールでの好騎乗は競馬ファンの記憶に新しいと思います。リーディング上位を争う騎手ではなかったですが、ここぞで穴馬を持ってきてくれる騎手でした。人馬ともに何事もなく無事に開催終えてくれることがどれだけ尊いことか、こうした事故が起きる度痛感させられます。これからこうした悲しい事故が起きないよう競馬ファンは祈ることしか出来ません。
心よりご冥福をお祈り致します。
第84回 皐月賞-有力馬 追い切り診断
想定1番人気 シンエンペラー
1週前は一杯に追われて食い下がっていましたが、もう少し伸びて欲しいか…くらい。併せ相手の脚色も良かった分余計にそう映るものの、2週続けてCW80秒台の好時計。3/31の坂路52.2秒は自己ベスト。最終追いも後半少しブレるところを見せましたが、ダイナミックなフットワーク。チップも良く舞っていました。今回コンビを組む坂井瑠騎手が2週続けてコンタクト。以前から追い切りには乗っていましたし、意思疎通はできているはず。以前よりもうるさい面もなくなり気性の成長も見られる。
帰厩してから良化がスローだったとのことですが、馬体にしても申し分ないデキに映りますし、追い切り内容も特に懸念するところはなさそう。師弟でクラシック挑戦、また藤田晋オーナーはフォーエバーヤングに続くGⅠ挑戦。チーム矢作のクラシック一冠目、坂井瑠騎手もここは結果を出したいところだと思う。
想定2番人気 ジャンタルマンタル
3月末から併用調教で2週とも頭は高めの走法も活気感じる動き。最終追いもリズム良く登坂できており、折り合い面も問題ない。L1Fも11.7秒と伸びており、動きと併せて時計も問題ないかと。遅いところをやると折り合い欠くところも見せるようで、本質長い距離向きの馬ではないかもしれないですが皐月賞はよどみない流れになりやすいですし、多少気が入る程度であれば大丈夫…と見て良いか。
一泊した時の反応を見る為に共同通信杯を使ったとのこと。結果も伴えば尚良かったですが、究極の瞬発力勝負になってしまっては本馬には厳しく。関東輸送を無事にクリアしたことは収穫。コーナーワークも上手くレースセンスの高い馬、舞台適性は悪くないと思われ。
想定3番人気 ジャスティンミラノ
1週前はCW追い、L2Fは11.0-11.1秒と終い重点にしても鋭い伸び。仕掛けての反応は良かったです。後半2-3F区間は3.2秒の加速。(調教つけていたのは藤岡康太騎手でした)1週前に強めの負荷をかけて最終追いは軽めの調整と友道厩舎の王道メニュー。最終追いは柔らかくたぐるようなフットワークで、時計は地味めもブレのない動き。
イメージはここよりもダービー向きに思いますし、フォトパドックを見ても先を見据えての仕上げかと個人的には思いますが現状でどこまで。
想定4番人気 レガレイラ
1週前は抑え気味だったせいか、頭が左向いていましたが馬体ぴったり併せて負荷かかっておりL1F10.9秒も楽にマーク。最終追いも抑え気味、若干手前替わるのが遅かったものの回転の良いフットワークで、併せ相手を交わす時の気迫のようなものは牝馬らしからぬものがありました。
抑えて馬也でこの攻め内容、レースで爆発させたらどれだけ走るのだろうと期待感もあり。共同会見でも木村哲也調教師も触れていたように、イレ込みとはまた違ったタイプの気難しさはありそうでこれまで手綱とってきたルメール騎手が不在はかなりの痛手には思います。乗り役替わりでオッズに妙味が出る…とも考えられますし難しいところ。
ちなみに、牝馬が皐月賞優勝した場合76年ぶりの快挙に。牝馬の参戦が少ないこともありますが、3歳牝馬がこの時期に挑むには酷な条件。それくらい難しいことなのだと思います。ただレガレイラもデビューは函館で2歳7月で上がり34.3秒は2歳馬としては歴代最速、なかなか出せる時計ではなく。歴史を塗りかえるだけの器のある馬の可能性も十二分に秘めているとも思います。
想定5番人気 メイショウタバル
1週前映像見ていると風の強そうな日。水も含んだ馬場で走りやすいコンディションではなかったと思いますが、手綱持ったままでもCW78.5秒の自己ベスト。ややかかり気味だったようで、時計は出過ぎたとのこと。最終追いは坂路、先週が馬也でのものとはいえ時計が出過ぎているので、控え目で済ますかと思いきやこの日も52.6秒の好時計にL1F11.7秒と終いよく伸びている。
中2週で前走5日後から調整再開しており、よくこれだけ動けるなと思ったほど。それくらい元気一杯なのだろう。抑えが利かないくらい元気そうなので、再度関東輸送になるがどう出るか。前走内容から距離延びるのは特に問題ないでしょうし、血統的にも荒れだしている開催最終日の芝も好みそうではあります。
前走の毎日杯も予定通りのローテでなく、右前肢フレグモーネでスプリングS回避でシフトしたもの。幸い軽いものだったようですが、それにしても一頓挫あっての6馬身差突き抜けは圧巻でした。当然ですが過去20年遡ってもタイム差1.0秒で勝った馬はいません。重馬場で特殊な条件だったにしても、権利のかかったトライアルレースでこの勝ちっぷりは評価しておきたいところ。
この記事を書いた人
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